毎年年末にお届けしている「プロロジス5大ニュース」です。需要が増え続けるHAZMAT(危険物)倉庫群の開発や、エネルギーソリューションのご提供など、今年も新たな挑戦がありました。 |
2024年も押し詰まってきて、残すところあとわずかとなりました。朝晩の冷え込みが一段と増し、冬らしい季節が訪れています。年末年始も全国的に寒さが続く予報ですので、どうぞ暖かくしてお過ごしください。
さて、恒例の「プロロジス5大ニュース」を本年もお届けいたします。
1. プロロジス日本法人設立25周年-株式会社ヘラルボニー主催のアートプライズに協賛
おかげさまで、プロロジスは日本で事業を開始してから2024年で25年を迎えました。この25周年を記念として、株式会社ヘラルボニー(岩手県盛岡市)が主催する国際公募展「HERALBONY Art Prize 2024」に協賛しました。(リリース発表|2024年8月6日)
ヘラルボニーは、アートを起点に新たな価値や文化の創造を目指し、主に知的障害のある作家が描くアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。
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2. プロロジスパーク竣工2件、着工4件、プロロジスアーバン着工1件
茨城県古河市において、化粧品やアルコール類など危険品の保管に適したHAZMAT倉庫*群の「プロロジスパーク古河7」の開発に着手、同じくHAZMAT倉庫群の「プロロジスパーク古河6」は年内に竣工予定です。
HAZMAT倉庫…「HAZMAT(危険物)倉庫」とは、法律において「危険物」と定められている物品を保管するための倉庫です。人々が日常で使用する化粧品や香水・ヘアスプレーなども、その成分量に応じて「危険物」として扱われることがあります。また、新型コロナウィルスの流行によって、アルコール消毒液等の流通が増加したことから、危険物の取り扱いに関するコンプライアンスの順守を求める動きが加速しています。
古河市におけるHAZMAT倉庫は19棟を数え、隣接するマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」と一体運用できる利便性が高く評価されています。
3. エネルギー分野において、新たなソリューション/サービス提供に着手
2024年、プロロジスは新たなエネルギーソリューション/サービス提供に着手しました。
① 初のフィジカルPPAサービス契約を大阪ガスと締結
プロロジスと大阪ガス株式会社(大阪市中央区)は、電力・環境価値を直接販売する電力売買契約(フィジカルPPA)を締結しました。電力や環境価値は、「プロロジスパークつくば2」の屋根面に設置される太陽光発電設備に由来します。(リリース発表|2024年3月29日)
② 福岡県小郡市の物流施設敷地に再エネ由来のコンテナ型データセンターを着工
福岡県小郡市の物流施設「プロロジスパーク小郡」において太陽光発電設備を活用した再エネ由来のデータセンターを運営します。2025年4月からサービス開始予定です。(リリース発表|2024年12月11日)
③ 日本初の自己託送における再エネ証書「I-REC」の活用を開始
自己託送事業における国際的な再生可能エネルギー電力証書「I-REC」の活用を開始しました。「I-REC」の発行を伴う自己託送の実施は全国で初めてで、プロロジスの物流施設で活用可能な証書としては、「非化石証書」に次いで2例目となります。(リリース発表:2024年12月17日)
4. Beyond the Building:不動産を超えた価値提供を加速
プロロジスは、2024年実施の「GRESBリアルエステイト評価」において「セクターリーダー」に選出されたほか、「DJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)」の構成銘柄として組み入れられるなど、ESG(Environmental Stewardship=環境への取り組み、Social Responsibility=企業の社会的責任、Governance =ガバナンス)への並外れた取り組みと成果が評価されています。
① 「物流施設自動化の実態調査」を初めて実施し、調査レポートを発行
物流施設の自動化に関する現状を把握し、戦略的洞察を提供することを目的とした調査を実施しました。レポートの一部はウェブサイトで公開しており、関心のある方にはフルレポートを配布します。(リリース発表|2024年10月3日)
② 自動フォークリフト開発スタートアップ ハクオウロボティクスと資本業務提携
株式会社ハクオウロボティクス(東京都荒川区)と資本業務提携を締結しました。自動フォークリフト開発・販売のスタートアップ企業である同社を支援することで、自動フォークリフトの普及を後押しし、物流業界の効率化に寄与します。
(リリース発表:2024年8月27日)
③ ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社と「物流の2024年問題」対応のためのパートナー契約を締結
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(神奈川県厚木市)と、「2024年物流問題への取り組み協力のためのパートナー契約」を締結しました。同社のプラットフォームを活用し、物流施設の入居カスタマーや荷主企業様のバース管理効率化、輸送力強化を支援します。(リリース発表|2024年9月5日)
④ 小規模拠点開設を希望する企業向けサービス「CROWD SPACE OKAYAMA(クラウド スペース 岡山)」の提供を開始
岡山市の物流施設「プロロジスパーク岡山」で小規模拠点開設を希望する企業向けサービス「CROWD SPACE OKAYAMA」の提供を始めました。施設の小規模利用を希望する企業と、物流会社・3PL企業をマッチングすることで、大型物流施設における小規模スペース利用を促進します。(リリース発表:2024年4月17日)
5. 2024年問題元年:中継拠点機能を備えた物流施設の開発/物流システムの体制づくりを継続
「2024年問題」への対応策として既存施設の中継地点に物流施設の開発を進めています。2023年に竣工した「プロロジスパーク盛岡」(岩手県矢巾町)に続き、「プロロジスパーク岡山」(岡山市北区)、「プロロジスパーク北上金ケ崎」(岩手県金ケ崎町)を着工。また、福島県において、先進的物流施設集積パーク「プロロジス郡山プロジェクト」を計画中です。配送拠点の再編成に対応し、2024年問題における物流の停滞回避に貢献します。
共同輸送コミュニティの実施
物流業界の課題のひとつである共同輸送への取り組みを促進し、持続可能な物流インフラの実現を目指すワークショップ「共同輸送コミュニティ」の実施は、3年目を迎えました。
荷主企業の実務責任者が参画し、企業・業種の垣根を越えて、共同輸送を実現するために必要な情報交換や、成功・失敗事例を共有しています。
【関連ページ】共同輸送コミュニティ
国外に目を向けると、インドやメキシコでも大きな動きがありました。詳細をお話しできる日を楽しみにしています。