倉庫ロボットのサブスクおよびシェア倉庫により、物流業界の課題に取り組む
物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(日本本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役会長 兼CEO :山田 御酒)は、本日、倉庫DXサービスを提供するGaussy(読み:ガウシー、本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:中村 遼太郎)と資本業務提携したことを発表しました。
Gaussyは、三菱商事が進めてきた倉庫DX事業を本日付けで事業譲渡された新設子会社です。プロロジスのほかに、三菱商事ロジスティクス、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、三井不動産、三菱HCキャピタル、三菱地所が出資参画し、三菱商事を含めた7社が、産学連携・業界横断のパートナーシップにより物流業界の課題解決に取り組みます。
■ Gaussyの倉庫DXサービス
Gaussyは今後、主な事業として倉庫のロボットのサブスク事業”Roboware”、倉庫スペースのシェアリング事業”WareX”を展開してまいります。
- “Roboware”
AGV(自動搬送機)や自動仕分け機などの倉庫ロボットを利用できるサブスクリプションサービス。手間やコスト面がハードルになりがちなロボット導入・運営を月額課金制でトータルに提供。すでに全国14拠点で導入されている。 - “WareX”
ケースやパレット単位からでも荷物を寄託可能な倉庫シェアリングサービス。従量課金型のため、季節波動によるスペース不足などに柔軟に対応可能。全国1,000以上の拠点が登録されている。
■ 資本業務提携に至る背景・目的
物流業界にとって、物流現場の人手不足や属人化が長らく課題となっており、プロロジスの物流施設に入居するカスタマーに急務となっています。Gaussyの提供するサービスは物流現場の手間やコストを削減しながらこれらの課題解決をサポートする事業であることから、プロロジスのカスタマーや物流業界全体が抱える課題解決につながると判断し、出資を決定しました。
プロロジスは、これまでにも、カスタマーサービス向上および業界課題への挑戦を目的に、コンサルティングサービスや、DXによる物流効率化支援などのソリューションを提供してきました。また、米国本社においても、物流DXを加速させるスタートアップ企業に投資する”Prologis Ventures”や、最新の物流関連テクノロジーの試験運用が可能な”Prologis Labs”を通して、顧客体験の向上に努めています。
目的 | 名称 | 概要 |
---|---|---|
物流オペレーション効率化 | ロジメーター |
タブレットによる簡単操作で作業進捗管理や人員配置の最適化を可能とするクラウドサービス。物流DXスタートアップKURANDOとプロロジスが共同開発。 |
人材雇用支援 | Timee | 人材マッチングアプリ運営のTimeeとの業務提携により、物流施設内のアルバイト確保を支援。求人の手間やコストを削減しながら即座に人材確保が可能。 |
季節波動に応じた物流スペース調整支援 | プロロジス・ フレックススペース |
最短1週間、最小約140坪からプロロジスの物流施設を利用できるサービス。繁忙期の一時的な増床ニーズや、閑散期の余剰スペース転貸ニーズに対応。 |
ラストワンマイル |
ウィルポート | ウィルポート社との協業により、クラウドシステムで配送需要と地域のドライバーをマッチング。人手不足が業界課題となっているラストワンマイル配送をサポート。 プレスリリース:https://www.prologis.co.jp/press-releases/190529 |
待機車両削減・ 入出庫作業効率化 支援 |
MOVO Berth | 車両待機の解消、入出庫作業の効率化を支援するトラック予約受付サービスを、プロロジスのマルチテナント型施設で提供。待機時間削減によりホワイト物流にも貢献。 プレスリリース:https://www.prologis.co.jp/press-releases/210819 |
包括的 ソリューション提供 |
プロロジスのコンサルティングサービス | 拠点立ち上げ、ロボット導入支援、マテハンレイアウトの最適化など、物流施設に関わるあらゆる課題に専門チームが対応。 |
プロロジスは、今後もお客様のニーズにお応えすべく、先進的物流施設の開発・運営、物流リューション提供に取り組んでまいります。
連名のプレスリリースも同時発表しており、以下よりご覧頂けます。
https://gaussy.com/news/warehouse-industry-dx