プロロジス(世界本社:米カリフォルニア州サンフランシスコ、NYSE:PLD)は、2020年1月26日(現地時間)に2020年第4四半期(10月~12月)の決算結果を発表しました。
プロロジス会長 兼CEOのハミード R. モガダムは、「物流不動産セクター随一のポートフォリオと、業界で最も効率的なコスト体制を整えてきたことが、類まれな財務結果につながっています。新型コロナウィルス感染症のパンデミックによって、グローバルサプライチェーンは限界に達しました。Eコマースの導入増加や、顧客需要に応えるための在庫の見直し・適正化は、ロジスティクスを取り巻く環境にとって構造的な推進力であり、数年以上かけて展開されます。プロロジスはほかに類を見ない購買力を持ち、テクノロジーやイノベ―ジョン、データに対して相当の投資をしています。このプラットフォームによって、当社はカスタマ―に不動産を超える価値を提供することができます。」と述べました。
最高財務責任者のトーマス S. オリンガーは、2021年のガイダンス(収益予想)について「収益成長率の中間値は、ファンド運営からの手数料収入を除いて、昨対10%以上となる見通しです。2021年のファンド運営の手数料収入はごくわずかであり、昨年の手数料収入からのコストの償却に関連して、2セントのネットプロモートエクスペンスがあるとみています。分配金支払後でも、10億ドル以上のフリーキャッシュフローを創出できると見ており、分配金のAFFO配当性向は、60%代半ばの低値を維持できると予想しています。」とコメントしました。
また、業績について「2011年のプロロジスとAMBの合併以来、当社収益の年平均成長率は9.5%と、他社の物流不動産リートの実績を年3.5%以上上回っています。これは、当社が過去10年に渡り、今日のサプライチェーンにとって極めて重要となっている第一級のポートフォリオをつくりあげ、カスタマ―と真正面から向き合ってきた結果です。」と述べました。
【2020年第4四半期(10月~12月)の実績】 |
2020年
第4四半期 |
備考 |
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1株当たり純利益 |
0.38ドル
|
年間では2.01ドル |
1株あたりのコアFFO |
0.95ドル
|
年間では3.80ドル |
期末時点の運営中施設稼働率 |
95.8%
|
第三四半期比0.5%増 |
賃貸契約締結 |
約418万㎡
|
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既存顧客契約更改率 |
78.4%
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既存施設におけるリース契約時の 実質賃料上昇率(プロロジス持分) |
28.0%
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同一施設NOI上昇率 (プロロジス持分) |
3.0%
|
- 約22億5,100万ドル(約2,318億5,300万円)の投資
- 約16億4,300万ドル(約1,692億2,900万円)の新開発スタート
- 約6億800万ドル(約626 億2,400万円)の物流施設を取得
- 約9億4,700万ドル(約975億4,100万円)の物流施設を安定稼働へ
- 約11億2,500万ドル(約1,158億7,500万円)の物流施設・開発用地を売却またはファンド移管(安定稼働後のキャップレートは5.0 %)
【2021年のガイダンス(収益予想)】 | |
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1株あたりの純利益 |
2.36~2.52ドル
|
1株当たりのコアFFO |
3.88~3.98ドル
|
施設平均稼働率 |
95.50%~96.50%
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同一施設のNOI上昇率(プロロジス持分) |
3.50%~4.50%
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ストラテジックキャピタルからの収益 (ファンド運営からの手数料収入を含む) |
4億5,100万ドル~4億6,600万ドル
(約464億5,300万円~479億9,800万円) |
一般管理費 |
2億9,000万ドル~3億万ドル
(約298億7,000万円~309億円) |
保有物流施設の安定稼働化 |
25億ドル~28億ドル
(約2,575億円~2,884億円) |
開発着手 |
27億ドル~31億ドル
(約2,781億円~3,193億円) |
物流施設の取得 |
10億ドル~20億ドル
(約1,030億円~2,060億円) |
物流施設の移管 |
18億ドル~22億ドル
(約1,854億円~2,266億円) |
物流施設・開発用地の売却 |
14億ドル~20億ドル
(約1,442億円~2,060億円) |
開発利益 |
5億ドル~6億ドル
(約515億円~618億円) |