物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(日本本社:東京都千代田区丸の内)は、京都府京田辺市においてマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク京田辺」の起工式を執り行いました。プロロジスにとって京都府における初の開発案件です。府内に最新鋭の大型マルチテナント型施設はこれまでにありませんでしたが、新名神高速道路の整備により将来ポテンシャルが期待できるため、あらたな物流ハブとして開発を行います。
起工式には、京都府 山下 晃正 副知事、京田辺市 石井 明三 市長をはじめ行政関係の方々、設計・施工を担当する清水建設株式会社 代表取締役 今木 繁行 副社長をはじめ関係者の方々、プロロジスからは代表取締役社長 山田御酒らが参列し、工事の無事と事業の発展を祈願しました。
■ 開発地 : 東西(中国方面~中部方面)、南北(北陸方面~奈良方面)を結ぶ新たな物流ハブ
「プロロジスパーク京田辺」の開発地は、新名神高速道路「八幡京田辺JCT・IC」および第二京阪道路「京田辺松井IC」より約300mと至近で、東西および南北の物流の結節点に位置しています。
南北へのアクセスは、京阪間を縦断する第二京阪道路により、京都、大阪中心部へわずか30分で到達することが可能な位置で、広域には京都縦貫自動車道を利用し日本海側へのアクセス、北陸自動車道を利用し北陸方面をカバーできます。加えて、本年4月30日に、新名神高速道路「八幡京田辺JCT・IC」「城陽JCT・IC」間が開通したことにより、京奈和自動車道路を利用して、奈良方面へのアクセスも容易になりました。東西へのアクセスでは、現状に加えて将来的に新名神高速道路が開通すれば、中国地方から中部地方を結ぶ中間地点となります。国内物流の大動脈である複数の幹線道路へのアクセスに優れるため、中部以西の広域配送拠点として期待できる立地です。
また、大阪・京都中心部の中間に位置し、大阪東部の枚方、交野、寝屋川地区と一体のマーケットとして、関西の主要消費地への迅速な配送にも利便性が高い場所です。
■ 周辺環境 : 住宅街と労働人口が多く、雇用確保に有利
開発地周辺には広範囲に住宅街が広がり、徒歩5分圏内の人口が非常に多く、豊富な労働力に恵まれています。また、JR学研都市線(片町線)「松井山手」駅から徒歩10分と通勤利便性が高く、昨今、入居企業にとって課題となっている労働力の確保にも有利な立地です。
■ 施設計画概要:開発段階から冷蔵対応の区画を設け、入居企業の負担を軽減
「プロロジスパーク京田辺」は、約70,000㎡の敷地に地上6階建、延床面積約160,000㎡の施設として開発されます。ダブルランプウェイにより、各階のトラックバースに45フィートコンテナトレーラーがアクセス可能な仕様とします。
ワンフロアは最大約21,800㎡のスペースを確保し、最小約4,200㎡から利用可能で幅広い物流ニーズに対応します。さらに、施設内で働く方々が快適に過ごせるカフェテリアやコンビニを設置し、入居カスタマーのニーズ多角化に応えます。
また、プロロジスのマルチテナント型施設では初の取り組みとして、倉庫の床や壁の一部の断熱仕様を変更し、冷蔵ニーズに応えるエリアを設定します。一般的なマルチテナント型施設と異なり、冷凍・冷蔵対応の入居時工事を軽減可能な仕様とすることで、入居企業のイニシャルコスト削減と工期短縮に寄与します。
施設全体の事業継続性を考慮した停電・断水対策を行うほか、地域環境へ配慮し既存緑地の保全と整備などを実施します。また省エネルギーへの取り組みとして、全館LED照明を採用するほか、車両の通行や自然光の明るさを感知して照度を調整する制御システムを採用し、エネルギー消費をより一層削減します。合わせて井戸水、太陽光発電の採用も検討しています。これらの取り組みによりCASBEE最高ランクのSを取得する計画です。
■ 関西地区のプロロジスパーク
関西地区では、「プロロジスパーク大阪5」や「プロロジスパーク茨木」など現在12棟の物流施設を運営中です。また、兵庫県猪名川町では関西最大級の「プロロジス猪名川プロジェクト」を、兵庫県神戸市では「プロロジスパーク神戸4」を計画中です。
プロロジスは、今後もお客様の物流効率化のニーズにお応えすべく、物流施設の開発・運営を進めてまいります。
名称 | プロロジスパーク京田辺 |
所在地 | 京都府京田辺市松井宮田 |
敷地面積 | 69,701.56m² (21,084.72坪) |
計画延床面積 | 161,356.73m² (48,810.41坪) |
構造 | 地上6階建 鉄筋コンクリート造+鉄骨造 |
着工 | 2017年5月 |
竣工予定 | 2018年10月 |