プロロジスが推奨する物流施設向けソリューション
日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催の「ロジスティクスソリューションフェア2024」が2月下旬に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されました。各社によるプレゼンテーションセミナーには、プロロジス開発部、物流コンサルティングチームディレクターの本庄哲太が登壇。業界関係者へ物流施設向けのソリューションを提供する企業を紹介しました。
■「プロロジスが推奨するソリューション! 次世代のプレーヤーをご紹介」
この日、本庄が紹介したのはプロロジスがつくば市に開設したインキュベーション施設「inno-base TSUKUBA(イノベース ツクバ)」に入居するスタートアップ企業3社。3社は同施設で、製品開発などに取り組んでいます。
初めに登壇したのは、ロボットスタートアップの東京ロボティクス株式会社(東京都文京区)、最高財務責任者の吉澤大和氏。
東京ロボティクスは物流施設向けのソリューションとして、移動マニピュレータを用いて棚からカゴ車などへ商品を搬送する「Torobo GTC」を提供しています。物流施設向けピッキング支援システムとして一般的に使われているGTP(Goods-to-Person)は、ロボットがピッキングステーションから取り出した商品を人の元に運ぶことが前提となります。一方、この日発表されたGTC(Goods-to-Cage Trolley、Goods-to-Cart、Goods-to-Conveyorなどの略)は商品の運搬先をカゴ車等にすることによって無人化を実現。24時間無人運用が可能です。
次に本庄は、AIスタートアップの株式会社コーピー(東京都千代田区)を紹介しました。
同社代表取締役の山元浩平氏は、製造業において作業員の目視が欠かせなかった不良品の検査などがAIによって代替可能となっていることを説明。物流業界でもAIソリューションは増えており、コンテナ配置最適化や、画像認識を用いたRTGの自動化、箱詰め最適化など、実証実験・検討中の事例を紹介して自社の取り組みをPRしました。
最後は、エネルギー・バッテリー関連事業を展開する株式会社LEALIAN(横浜市中区)の代表取締役の佐藤俊氏。同社では軽バンガソリン車をバッテリー交換式のEVに改造する事業を進めており、佐藤氏は「充電器が無くても、2分でバッテリーを交換してすぐに出発できます」とアピールしました。安価に改造できるため、配送事業者がバッテリー交換式のEVを使って仕事を進めるなど、活用事例も増え始めているとのことです。
■ インキュベーション施設「inno-base TSUKUBA」
プロロジスが「プロロジスパークつくば3」の敷地内に開設した「inno-base TSUKUBA」では、スタートアップの事業成長に寄与する小型オフィス、実証実験エリア、シェア倉庫を整備しています。
「inno-base TSUKUBA」の企画・運営は、起業支援のプロフェッショナル集団として数多くの実績を持つ株式会社ツクリエ(本社:東京都千代田区、代表:鈴木 英樹)に委託し、物流業界のみならず、最新技術の実証実験や新製品の評価・検証の場所を必要とするアーリーステージのスタートアップ企業の利用を促しています。