プロロジス財団が提供する返済不要の奨学金「プロロジス就職応援奨学金」について、15名への給付が決定しました。2024年3月時点で、合計330万円を23名の皆様へ給付しています。 |
プロロジス・グループの一般財団法人プロロジス財団(代表理事:谷住 亜紀、以下、プロロジス財団)は、給付型奨学金「プロロジス 就職応援奨学金」を提供しています。対象は、児童養護施設から進学し、就職を目指す学生たちです。今年度は15人への給付が確定しました。
児童養護施設などで育ち、その保護や支援の手から離れた若者は「保護(ケア)を離れた人(リーバー)」を意味する「ケアリーバー」と呼ばれ、貧窮や孤立などの生きづらさを抱えやすいとされています。2021年に厚生労働省が公開した「児童養護施設等への入所措置や里親委託等が解除された者の実態把握に関する全国調査」によると、児童養護施設退所者らの悩みで最も多いのは「生活費や学費のこと(33.6%)」。次いで「将来のこと(31.5%)」、「仕事のこと(26.6%)」を心配していることが明らかになっています。施設を退所した若者らは、自立するための支援を必要としています。
プロロジス財団では、児童養護施設から、大学、短大、専門学校、高等専門学校に進学し、在学中かつ就職活動に臨む学生を対象に、返済不要の給付型奨学金「プロロジス 就職応援奨学金」を提供しています。この取り組みは2019年にスタートし、今年3月時点で23人の施設出身者に計330万円を給付しました。
今年度は、15人に対する奨学金給付(195万円)を決定しました。来春に就職するための就職活動に臨む学生が対象で、給付は、今年4月末から順次行っています。
プロロジス財団に届いた奨学金の申請書には、「リクルートスーツや鞄、交通費の全てをアルバイト代で支払っている。身内に頼れる者がいないので、負担を減らしたい」「企業訪問にかかる交通費や、就職後の生活にかかる初期費用を奨学金で賄いたい」と綴られていました。また、将来の夢については、「子どものころに助けてもらったので、子どもを助ける側の立場になりたい」、「児童養護施設の職員になり、入所児童たちの親のような存在になりたい」、「支えてくれた施設や困ったときに寄り添ってくれた兄に恩返しをしたい」と記されていました。
児童養護施設出身の学生たちの未来を、プロロジスは応援しています。
※奨学金申請書記載の内容は、個人が特定されない範囲で一般に公開する旨の了承を得ています。
【「一般財団法人プロロジス財団」について】
一般財団法人プロロジス財団は、教育、環境、福祉分野への支援を目的に2019年に設立されました。子ども食堂や児童養護施設への支援をはじめ、非営利団体への助成金提供などの活動を行っています。