物流業務を効率化する、自動フォークリフト開発会社のハクオウロボティクス。「inno-base TSUKUBA」入居のきっかけと、半年で起こった変化について聞きました。 |
プロロジスが2023年春に開設した「inno-base TSUKUBA」(茨城県つくば市)は、スタートアップ企業の事業成長に寄与するために、小型オフィスや実証実験エリア、シェア倉庫を備えています。施設の運営は、起業支援サービスのツクリエ(東京都千代田区)に委託。すでに多くの企業が入居し、最新技術の実証実験や新製品の検証・評価を行っています。
2023年10月に入居した、自動フォークリフトの開発を行っている株式会社ハクオウロボティクスの塩原努 事業開発COOに入居のきっかけや入居後の感想を聞きました。
――入居したきっかけを教えてください
実証実験の出来る場所を探していました。東京都内で施設を見つけようとしましたが、賃料が高かったり、天井の高さに制限があったりと、希望を叶えられる場所が見つかりませんでした。そんな中、「inno-base TSUKUBA」を知り、早速施設の内覧会に参加しました。そこでプロロジス担当者と話をしたところ、我々の条件に合致していると思い、その場で契約することを決定しました。
――入居後、プロロジスの印象は
支援の手厚さに驚いています。例えば、プロロジスの物流施設内でフォーク作業の自動化を検討している企業を紹介してもらったり、展示会のプロロジスブースに弊社のフライヤーを設置してもらったりしています。
「プロロジスパーク横浜鶴見」(横浜市鶴見区)では、デモ走行とPoC(Proof of Concept、概念実証)に参加いただく企業の募集機会をいただきました。弊社にはこれまで実証実験を行った実績が無く、協力企業を見つけるのに苦労していましたが、この募集がきっかけとなり、複数社から声をかけていただけました。プロロジスの力を借りなければ、実現できなかったことです。
また、プロロジスには物流不動産のリーディング企業としての深い知見があります。弊社の製品説明に対し的確なアドバイスをいただきました。アドバイスを基に内容を練り直すと、次第にお客様の反応が変化し、多くの問い合せをいただけるようになりました。まるで自社のことのように、本気でご対応いただいています。
――事務局の運営は株式会社ツクリエが担っています
ツクリエは起業支援専門の企業です。弊社は今、資金調達が本格化している段階に入っていますが、その際に必要な手段や資料作成の相談に乗っていただいています。手厚い対応には、非常に感謝しています。
――今後の意気込みを教えてください
ある企業と協働し、実証実験の成功を収めました。「inno-base TSUKUBA」でプロロジスと連携しているという事実が先方の信頼を得るきっかけになりました。2024年秋に製品発表を予定しています。今後のハクオウロボティクスに期待してください。
■ インキュベーション施設「inno-base TSUKUBA」
プロロジスが2023年、「プロロジスパークつくば3」の敷地内に開設した「inno-base TSUKUBA」は、スタートアップの事業成長に寄与する小型オフィス、実証実験エリア、シェア倉庫を備えたインキュベーション施設です。
「inno-base TSUKUBA」の企画・運営は、起業支援のプロフェッショナル集団として数多くの実績を持つ株式会社ツクリエ(本社:東京都千代田区、代表:鈴木 英樹)に委託し、物流業界のみならず、最新技術の実証実験や新製品の評価・検証の場所を必要とするアーリーステージのスタートアップ企業の利用を促しています。