プロロジスでは、気候変動への対応を、企業活動に影響を与えるマテリアリティの一つに位置付けています。
長期的に持続可能な企業活動を行うにあたって、温室効果ガス(以下「GHG」)の排出削減をはじめとした気候変動の緩和と、気候変動がもたらす事業活動への影響を回避するための活動に取り組んでいます。
温室効果ガス(GHG)排出管理のアプローチ
プロロジスでは、事業価値を拡大しながらGHG排出量の削減を行うことができるように適切にモニタリングを行っており、そのGHG削減目標は、国際的なイニシアティブであるSBT(Science-based Target)と整合しています。プロロジスのGHG排出量は、プロロジスオフィスにおける直接的な事業活動から生じるScope 1及びScope 2、並びにグローバルにおける不動産賃貸事業及び不動産開発事業から間接的に生じるScope 3に分類されますが、プロロジスは、その両方においてGHG排出量の削減に取り組んでいます。また、プロロジスは、排出権やグリーン電力証書の取得によって、Scope 1及びScope 2における排出を相殺しています。
プロロジスは、GHG排出量の少ない建築素材の調達や熱帯雨林を保護するNGOであるCool Earth との協力プログラムなど、GHG排出削減に向けて新たな取組みも行っています。2021年、プロロジスは2025年までに全世界における不動産建設を全体でカーボンニュートラルにすることを目標に掲げました。
こうしたプロロジスのGHG排出削減に関する取り組みは、物流施設に入居するカスタマーの利益にも資するものです。例えば、LED照明の導入支援プログラムによって、カスタマーのコスト削減とプロロジス・グループのScope 3におけるGHG排出量削減を同時に達成することができます。また、プロロジスは、カスタマーとの定期的な意見交換会を実施し、プロロジスとカスタマーの双方においてGHG排出量削減が達成できるような解決策を検討しており、再生可能エネルギーや電気自動車の使用についても議論しています。
再生可能エネルギー
プロロジスでは、エネルギー使用量の削減だけではなく、所有・運営している物流施設において再生可能エネルギーを生産することにより、脱炭素社会の実現に貢献しています。プロロジスはこれまで、太陽光発電設備の設置において業界をリードし、2019年には全世界で200MWの発電出力の設置目標を達成しました。こうした取組みは国連が推進する「持続可能な開発目標(SDGs)7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)」へ貢献するものです。さらにプロロジスでは、2025年までに400MWを設置するという新しい目標を定めました。
日本における省エネルギーの推進
プロロジスは日本において、施設管理会社と共同で、カスタマー利用区画におけるエネルギー使用量を定期的に分析し、カスタマーに対して照明設備・換気設備等の適切な利用についてアドバイスを行っています。また、ブラインドを適切に利用するほか、空調設備の温度を夏は28度、冬は20度に設定することを推奨しています。
指標および目標(達成年度と目標削減率) | 2025年(2016年基準) | 2040年(2016年基準) |
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Scope 1 & 2 | 21%削減 | 56%削減 |
Scope 3 | 15%削減 | 40%削減 |