日本通運・スズケン・ヤオコーとの賃貸契約により、竣工前に契約率100%を達成
物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(日本本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役会長兼CEO:山田 御酒)は、本日、埼玉県企業局が整備する草加柿木フーズサイト(草加市)において、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク草加」の竣工式を執り行ったと発表しました。
同施設は、日本通運株式会社、株式会社スズケン、株式会社ヤオコーと賃貸契約を締結済みであり、満床での稼働開始となります。また、有事の際の地域貢献を目的に、草加市と「災害時等における施設の提供協力に関する協定」を締結しました。
竣工式には、入居予定企業である日本通運株式会社 執行役員 関東甲信越ブロックロジスティクスビジネスユニット長 兼 関東信越エリア担当 田中 旬 氏、株式会社スズケン 執行役員 卸事業本部 卸事業企画部長 大田 豊明 氏、株式会社ヤオコー 代表取締役社長 川野 澄人 氏 をはじめ関係者の方々、草加市長 浅井 昌志 氏をはじめ関係者の方々、設計・施工を担当した清水建設株式会社 代表取締役社長 井上 和幸 氏をはじめ関係者の方々、プロロジスからは代表取締役会長兼CEOの山田 御酒らが参列し、施設の完成を祝いました。
■「プロロジスパーク草加」立地
「プロロジスパーク草加」が立地する草加柿木フーズサイトは、東京中心部まで約20km、東京外環自動車道(以下、外環道)と国道4号バイパス(東埼玉道路)の結節点近くに位置しており、外環道「草加IC」から約7km、「外環三郷西IC」から約5kmと至近です。外環道は「三郷南IC」~「高谷JCT」間が開通し、千葉湾岸エリアと接続したことにより、物流の動脈としての機能が飛躍的に向上しました。東埼玉道路は、国道16号と接続する計画で整備中であり、広域物流、地域配送のいずれにも利用可能な物流好適地です。
また、JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」より徒歩約13分(1.1km)と、徒歩でもアクセス可能な利便性の高い立地です。加えて、草加・越谷エリアは居住人口が多い地域であり、草加市は人口約25万人、開発地に隣接する越谷、三郷、吉川市の人口を合計すると約80万人に上り、豊富な雇用が期待できます。
草加柿木フーズサイトは、食品製造・加工等の企業が集積する産業団地として埼玉県企業局が整備・企業誘致を行いました。
■「プロロジスパーク草加」施設概要
「プロロジスパーク草加」は、約7万㎡の敷地に、地上4階建て延床面積約15万㎡のマルチテナント型物流施設として開発されました。中央車路とダブルランプウェイにより、45フィートコンテナトレーラーが各階へ直接アクセス可能です。最大約1万坪のワンフロアオペレーションが可能であり、大規模な自動化設備を導入しやすい仕様です。柱スパンは11m×11mを採用しました。
1階は、草加柿木フーズサイトのコンセプトに合わせて食品関連企業の入居を想定。北側半分は、大規模な床かさ上げを可能な仕様とし、排水経路を確保することで食品工場やプロセスセンターとしての利用も可能としました。1階は4面にバースを備えるほか、多数の4tトラック用駐車スペースを整備し、食品流通やスーパーマーケットに適した仕様としました。
環境負荷軽減への取り組みとして、施設屋根面に2メガワットの太陽光発電設備を備えて自家消費を行うほか、余剰電力の自己託送を行う計画です。通常のLED比で電気使用量を半減できる高天井用人感センサー付きLED照明(プロロジス共同開発)を採用し、入居企業の電気代削減にも寄与します。また、電気自動車用の急速充電設備を備えるほか、大型蓄電池の導入も計画しています。これらの取り組みにより、CASBEE(建築環境総合性能評価システム) Aランク、BELSを取得するとともに、ゼロエネルギービルディング(ZEB)とする予定です。
働きやすさに配慮し、カフェテリアや売店等を備えるほか、周辺地域からの車通勤も想定して、駐車場を400台以上確保。通勤利便性向上のため、南越谷駅および越谷レイクタウン駅を経由する専用バスの運行も予定しています。
さらに、感染症拡大防止の観点や利便性向上のため、1階エントランスホールに隣接した貸会議室を設け、外部からの来客が施設上階に入ることなく打ち合わせを行える環境を整えました。
■ 防災拠点施設として、草加市と「災害時等における施設の提供協力に関する協定」を締結
プロロジスは、「プロロジスパーク草加」を関東エリアにおける防災拠点施設の一つとして位置づけています。地震対策としては、プロロジスとして初めて「球面すべり支承」による免震構造を採用したほか、非常用発電機燃料として地下に大型オイルタンクを設置し、停電時には防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約7日分の電力供給が可能です。備蓄燃料は災害発生時に、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送も想定しています。また、貯水槽には30日分のトイレ用水を確保し、断水時における入居企業の事業継続を支援します。プロロジスのBCP(事業継続計画)として標準仕様である、緊急地震速報、衛星電話などの設備も備えています。
防災性に優れた施設を地域貢献においても活用すべく、本日、草加市と「災害時等における施設の提供協力に関する協定」を締結しました。避難を要する災害の発生時に、自家用車での避難者のため屋上駐車場と、カフェテリアやトイレなどの共用部を提供します。
「プロロジスパーク草加」施設概要 | |
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名称 | プロロジスパーク草加 |
所在地 | 埼玉県草加市柿木町字宝1352-2 |
敷地面積 | 68,631.07㎡(約20,760.89坪) |
延床面積 | 151,747.88㎡(約45,903.73坪) |
構造 | 地上4階建 柱RC+梁S造(免震構造) |
着工 | 2020年11月 |
竣工 | 2022年4月 |
■ 関東におけるプロロジスパーク
現在プロロジスは、「プロロジスパーク草加」を含めて関東において46棟の物流施設を運営・開発しており、埼玉県内においては8棟の施設を運営・開発中です。また、千葉県において「プロロジスパーク八千代1」を、茨城県において「プロロジスパーク古河4」を開発中であり、それぞれ入居企業を募集しています。
プロロジスは、今後もお客様のニーズにお応えすべく、物流施設の開発・運営を進めてまいります。