九州におけるプロロジスの物流施設展開
プロロジスは、九州では2008年に初めてマルチテナント型物流施設を竣工させ、その後も鳥栖エリアや福岡市を中心に先進的物流施設を開発してきました。
物流の要衝である鳥栖JCT周辺の土地供給が限られる中、2022年には九州における新たな市場として小郡市でもBTS型物流施設を竣工。現在、北九州エリアで複数の先進的物流施設を運営し、お客様の物流ニーズにお応えしています。
関西における物流施設開発実績 | |
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2008年 | プロロジスとして九州初のマルチテナント型物流施設を開発 |
2008年~ | 基山、鳥栖、久山などに複数のBTS型物流施設を開発 |
2022年~ | 九州の新たな物流マーケットとして、小郡に進出 |
これらの先進的物流施設は、九州全域への戦略拠点として、物流・荷主各社に活用されています。
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九州の物流施設とマーケット特性
九州の物流不動産マーケットは、福岡エリアと佐賀県鳥栖エリアが中心です。福岡は、九州の最大消費地であるだけでなく、博多港、福岡空港、福岡ICなど交通の要衝がコンパクトに集まり、物流施設もこのエリアに集中。福岡エリアを拠点として、海上輸送、航空輸送、鉄道輸送、トラック輸送など、多様な輸送手段が活用されています。
一方、鳥栖は、九州自動車道と大分自動車道の結節点に位置します。東西南北の交点となるため、九州全域への配送拠点としての物流ニーズがみられます。
また、大手半導体メーカーや半導体関連企業の進出により、物流ニーズも高まりを見せています。九州経済調査協会が2024年末に公表した調査結果*によれば、2021年から2030年までの半導体関連の設備投資総数は201件、総投資額にして6兆円超にのぼります。このうち約21%に相当する、42件560億円が物流施設への投資です。運輸業への経済波及効果も5,370億円と見込まれています。
42件中の物流施設投資の内訳では、33件330億円が地場企業による投資であり、大規模な先進的物流施設の開発計画は多くはありません。
*出典:「九州地域(九州・沖縄・山口)における半導体関連設備投資による経済波及効果」
九州における物流施設用地不足と機能更新の必要性
地理的に東南アジアに近く、市街地近くに福岡空港や博多港があるなど、物流ポテンシャルの高い九州。半導体需要による物流マーケット拡大も期待されます。一方、物流ハブとして機能するような大型の土地は不足しているのが現状です。需給はタイトな状態が継続。CBREの調査によれば、2024年現在の物流施設空室率は4%程度にとどまっています。
倉庫・物流施設の老朽化も進んでおり、物流効率を高める施設開発に加えて、耐震化など防災性の強化や環境配慮、働きやすい環境の整備などの機能更新が求められています。
施設老朽化
経年により耐久性・機能の更新が必要
住宅地との混在
老朽化施設が住居系用途地域に混在立地し、交通・環境面での配慮が必要
雇用確保
庫内作業員やトラックドライバーの雇用につながる就業環境の整備
環境配慮
環境負荷軽減への取り組みと持続可能な施設運営
防災性
台風や地震等の災害に強い施設開発・BCP(事業継続計画)に配慮した運営が必要
プロロジスの先進的物流施設がもたらす九州エリアの物流課題解決
プロロジスは、九州においても物流施設開発・運営のパイオニアです。アクセス性や雇用確保、防災性に優れた立地に、先進的物流施設を提供しています。
また、九州で地上設置型メガソーラーの開発が加速し電力の出力抑制が行われる中、プロロジスは環境負荷のない屋根置太陽光発電設備で再生可能エネルギーを創出。発電した電力は、データセンターへの供給や、物流施設での自家消費によって、無駄なく活用しています。
最新鋭の設備を備えた先進的物流施設とエネルギーソリューションで、九州エリアが抱える物流課題を解決します。
- ワンフロア面積が広く、自動化設備や大型マテハンを導入可能
- スロープにより大型トラックが上階へ直接アクセスできるので、各階で荷下ろし・積み込み作業可能
- 地震・台風・水害等を想定した施設計画と運営サポート
- 地域の雇用創出と経済活性化への貢献
- 環境に配慮した施設開発とエネルギー事業推進により、入居企業のESGコミットメントに貢献
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プロロジスの物流ソリューション
プロロジスは先進的物流施設の開発にとどまらず、長年の施設開発の知見を活かした専門家人材による運営ソリューションを提供することで、物流・荷主各社の課題解決をサポートしています。
- 物流コンサルティングチームによる物流業務の自動化・効率化・拠点立ち上げ等の支援
プロロジスのコンサルティングサービス - 物流DX導入による庫内作業の可視化と物流業務の効率化
- ギグワーカー活用による人材雇用支援