物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(日本本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役会長 兼 CEO:山田 御酒)は、11月29日にプロロジス・グループの一般財団法人プロロジス財団(代表理事:谷住 亜紀、以下「プロロジス財団」)が、日本において初となる「コミュニティ・ワークフォース・イニシアティブ(CWI)」を開講したことを発表しました。
今回、CWIプログラム(以下「本プログラム」)の第一弾として、プロロジス財団が、フォークリフト教習事業に豊富な経験を有する株式会社ジャパンクリエイト(本社:大阪市淀川区東三国、代表取締役社長:加藤 智)と提携し、フォークリフト運転技能講習を無償提供します。対象となるのは、関東及び関西のプロロジスパーク7施設で就労しており、カスタマー企業より推薦を受けた方です。本プログラムへの参加により、対象者のスキルアップを図ることを目的としています。
物流施設内の入庫・出荷作業において、求められるスキルはいくつもありますが、なかでもフォークリフトの運転資格は、取得することで物流施設での活躍の場を広げることができます。フォークリフト資格者が習熟度を向上させることで現場運営の効率化が進みますが、一方では、技能者の世代交代も課題となっています。
プロロジス、ならびにプロロジス財団は、本プログラムを通じて、カスタマーの課題解決に寄与するとともに、業界・社会への貢献をめざして活動してまいります。
■ グローバルで展開するCWIの概要
プロロジスCWIは、優秀な人材の確保・雇用継続が困難になりつつある物流業界の課題を受けて、2018年に米国本社で開始した取り組みであり、求職者にトレーニングと就職支援を提供しています。米国の労働力・教育システムの変革を推進する非営利組織JFF(Jobs for the Future)とともに立ち上げたオンラインの教育訓練プログラムは、労働者に不可欠なスキルや、配送・物流業界におけるベストプラクティスについて教育を行っています。CWIは就職支援のため、地域のワークフォース・デベロップメント・ボード(労働力発展開発委員会)や就労支援プログラムとも連携し、求職者が雇用機会やキャリアガイダンス、就労支援を受けられるようサポートしています。
プロロジスCWIは、「2025年までに(全米で)25,000人のトレーニングを実施する」という目標を掲げ、ダラス(テキサス州)、トレイシー(カリフォルニア州)、ロングビーチ(カリフォルニア州)、シカゴ(イリノイ州)、ラスベガス(ネバダ州)、アトランタ(ジョージア州)など17都市において、運輸・配送・物流分野のトレーニングを14,000人以上に提供しています(2022年10月末日時点)。また、英国やメキシコ等、グローバルでも実施しているプログラムです。
■ 日本における人材育成プログラムとCWI開講の経緯
プロロジス・グループは日本においても、早稲田大学大学院経営管理研究科における寄附講座(2006年~)や、少人数・双方向のコミュニケーションで進められる「プロロジスアカデミー」(2019年~)の提供を通じて、物流業界のリーダーとなる人材の育成に取り組んでいます。
今般、日本の物流業界における人材育成にさらに貢献すべく、プロロジス財団による日本版CWIの第一歩となる本研修プログラムを企画し、試験実施から進めることになりました。
■ 日本におけるCWIの今後の展望
プロロジス、ならびにプロロジス財団は、本プログラムを足掛かりに、将来的な外部企業・団体とのパートナーシップやCWIのさらなる発展も見据えています。省人化・自動化の進むなか、庫内業務において求められるスキルは変容していきます。日本の物流業界における労働力の拡充・就労者のスキルアップに取り組むことで、プロロジス・グループだからこそ成せる社会課題の解決をめざしています。
■ 関連プレスリリース
- プロロジス、物流業界の人手不足改善に向けてCWI(コミュニティ・ワークフォース・イニシアティブ)を発足
(2018年9月20日 抄訳版発表) - プロロジス、2025年末までに25,000人のジョブトレーニングを実施し、物流業界への就労を支援
(2020年8月19日 抄訳版発表) - プロロジス、サプライチェーンマネジメント協会と提携し、物流業務の認定プログラムを提供開始
(2021年5月17日 抄訳版発表) - プロロジス、米国主要6都市において物流業務の教育訓練プログラムを開講
(2021年9月29日 抄訳版発表)