プロロジス(世界本社:米カリフォルニア州サンフランシスコ、NYSE:PLD)は、2020年7月21日(現地時間)に2020年第2四半期(4月~6月)の決算結果を発表しました。
プロロジス会長 兼CEOのハミード R. モガダムは、「第2四半期は、運営上の優れたパフォーマンスと、ファンド運営の記録的な手数料収入に後押しされ、素晴らしい業績を収めることができました。現在の環境下でうまく舵取りし進んでいくために尽力した従業員を誇りに思います。Eコマースは明らかに追い風であり、需要は幅広く多様な業種に広がっています。この傾向は6月に加速しました」と述べました。
最高財務責任者のトーマス S. オリンガーは、「新型コロナウィルスの経済的影響はまだ不透明な部分が残りますが、当社が所有するデータ、賃料回収のペース、カスタマ―との対話内容に鑑みると、下半期の見通しは想定より明るいと言えます。昨対のファンド運営からの手数料収入を除いたコアFFO成長率の中間値は、レバレッジを昨年の水準のままに据え置いても12.5%となっており非常に強い状況です。さらに、分配金倍率は1.6倍と高水準であり、2020年の分配金が10億ドルに到達後、フリーキャッシュフローを創出できると期待しています。」と述べました。
【2020年第2四半期(4月~6月)の実績】
2020年
第2四半期 |
2019年
第2四半期 |
備考 | |
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1株当たり純利益 |
0.54ドル
|
0.60ドル
|
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1株あたりのコアFFO |
1.11ドル*
|
0.77ドル
|
*2020年第2四半期は ファンド運営からの 手数料0.23ドルを含む |
期末時点の運営中施設稼働率 |
95.7%
|
96.8%
|
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賃貸契約締結 |
約390万㎡
|
約345万㎡
|
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既存顧客契約更改率 |
80.9%
|
79.4%
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2020年第1四半期から 5.4%上昇 |
既存施設におけるリース契約時の 実質賃料上昇率(プロロジス持分) |
22.0%
|
25.6%
|
米国では27.7% |
同一施設NOI上昇率 (プロロジス持分) |
2.6%
|
4.2%
|
- 8,300万ドル(約88億8,100万円)の投資
- 約6,600万ドル(約70億6,200万円)の新規開発スタート
- 約1,700万ドル(約18億1,900万円)の物流施設を取得
- 約4億6,100万ドル(約801億3,600万円)の物流施設を安定稼働へ
- 約5億5,500万ドル(約593兆8,500億円)の物流施設・開発用地を売却またはファンド移管(安定稼働後のキャップレートは6.0%)
【2020年のガイダンス(収益予想)】
2020年1月時点 | 2020年4月時点 | 修正後 | |
1株あたりの純利益 | 1.98~2.13ドル |
1.81~1.88ドル |
2.06~2.18ル |
1株当たりのコアFFO | 3.67~3.75ドル | 3.55~3.65ドル | 3.70~3.75ドル |
年度末の施設稼働率 | 96.0%~97.0% | 94.5%~96.0% | 95.0%~96.0% |
同一施設のNOI上昇率 (プロロジス持分) |
4.25%~5.25% | 1.75%~3.25% | 2.5%~3.5% |
保有物流施設の 安定稼働化 |
22億~25億ドル (約2,354億~2,675億円) |
19億~22億ドル (約2,033億~2,354億円) |
19億~22億ドル (約2,033億~2,354億円) |
開発着手 | 20億~24億ドル (約2,140億~2,568億円) |
5億~8億ドル (約535億~856億円) |
8億~12億ドル (約856億~1,284億円) |
物流施設の取得 | 5億~7億ドル (約535億~749億円) |
4億5,000万ドル (約481億5,000万円) |
5億~6億ドル (約535~642億円) |
物流施設の移管 | 6億~9億ドル (約642億~963億円) |
6億5,000万ドル (約695億5,000万円) |
7億~9億ドル (約749~963億円) |
物流施設・ 開発用地の売却 |
13億~15億ドル (約1,391億~1,605億円) |
2億5,000万ドル (約267億5,000万円) |
5億~8億ドル (約535~856億円) |
開発利益 | 3億~4億ドル (約321億~428億円) |
2億8,000万ドル (約299億6,000万円) |
3億~4億ドル (約321億~428万円) |
ストラテジック キャピタルからの収益 (ファンド運営からの 手数料収入を含む) |
4億6,500万~4億7,500万ドル (約497億5,500万~508億2,500万円) |
4億6,000万~4億7,000万ドル (約492億2,000~502億9,000万円) |
5億1,000万~5億2,000万ドル (約545億7,000~556億4,000万円) |
一般管理費 | 2億7,500万~2億8,500万ドル (約294億2,500万~304億9,500万円) |
2億7,000万~2億8,000万ドル (約288億9,000万~299億6,000万円) |
2億6,500万~2億7,500万ドル (約283億5,500万~294億2,500万円) |
【地域社会への貢献】
- 人種問題解決への支援:
プロロジスは、人種差別や憎しみ、暴力の解消に向けて、黒人コミュニティと連帯します。プロロジス財団*は、7月21日現在までに100万ドル(約1億700万円)を拠出し、制度的人種差別解消に取り組むEqual Justice Initiative、NAACP Legal Defense and Educational Fund、National Urban League、Center for Policing Equity、Year Up、Dream Corpsの各団体に寄付を行いました。 - 新型コロナウィルス救済支援:
プロロジス財団から、500万ドル(約5億3,500万円)を拠出し、新型コロナウィルスの影響によりサポートを必要としている世界中の非営利組織への支援を行いました。また、支援を必要とする非営利団体にプロロジスの施設スペースを無償提供する「スペース・フォー・グッド・プログラム」では、年初から現時点までの間に、13のマーケットにおいて約550万ドル(約5億8,900万円)の賃料に相当するスペースを無償で提供しました。
*プロロジス財団(Prologis Foundation):2001年に米国で設立されたプロロジス財団では、主に教育や環境、福祉問題に携わる団体に対し、サポートを行っている。日本では「一般財団法人プロロジス財団」が2019年に設立され、国内支援に取り組んでいる。
※ 1米ドル=107円換算。
本資料は2020年7月21日(現地時間)に世界本社で発表したリリースの抄訳です。