プロロジスは、サプライチェーンに関する包括的な年次調査「グローバルサプライチェーン動向」の結果を発表しました。本調査は、サプライチェーンマネジメントに携わる経営幹部が直面する喫緊の課題、意識の変化、戦略のトレンドを明らかにすることを目的としています。
本調査は、プロロジスの依頼によりハリス・ポール社が2024年9月4日から19日にかけて実施し、企業内で重要な職責を担う1,025人の経営者幹部を対象としました。調査には、アメリカから508人、イギリスから263人、ドイツから254人の経営幹部が参加し、現在および将来のサプライチェーンマネジメントを形作る課題や機会について多様な国際的視点を提供しています。調査対象は従業員数250人以上の企業であり、参加者の3分の1は年間収益が20億ドル超の組織に所属しています。

本レポートの目的は、前例のない時代の中で、グローバルなビジネスリーダーが複雑なサプライチェーンの変動をどのように乗り越えているかを、利害関係者がより深く理解できるよう支援することにあります。調査で得られた知見は、戦略的計画における貴重なベンチマークを提供し、世界のトップ経営者が示すベストプラクティスや将来予測に基づいて業務を最適化する一助となります。
ポリクライシスを乗り越える経営者たち
課題の概要
2025年を迎えるにあたり、プロロジスの「2025年版サプライチェーン動向」調査レポートでは、さまざまな業界の経営幹部が「ポリクライシス(多重危機)」と称される複合的な課題への備えを進めていることが明らかになりました。
主な懸念事項としては、経済状況の予測不可能性、顧客需要の顕著な減少、そして気候変動という緊急性の高い問題が挙げられます。これらの問題はまさに「嵐のような状況」を想起させ、企業には危機を乗り越える回復力と戦略的な先見性が求められています。
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このような混乱の時代において、企業は単に嵐を乗り越えるだけでなく、そこから生まれる潜在的な機会を活かすことが求められています。そのためには、ビジネス戦略の再評価や場合によっては抜本的な見直しが不可欠です。戦略的な適応力と強固なコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)は、競争優位性を維持し、事業の継続性を確保する上で極めて重要な要素となります。
調査レポートでは、サプライチェーン動向についてさらに詳しく述べています。
【コンテンツ】
- 眠れぬ夜-サプライチェーンの重圧に苦慮する経営者層
- ニューノーマルを乗り越える-規制と地政学がサプライチェーンをどのように再構築しているのか
- ギャップを埋める-サプライチェーン投資と戦略目標の整合性という課題
- 経済的圧力が和らげば持続可能性への資金拠出を増やす意向
- グローバルサプライチェーンにおける環境配慮型不動産の重要性の高まり
- 自動化への投資-労働力不足を克服し、効率を向上させる戦略
- サプライチェーンマネジメントへのAI導入を加速させる内外の要因
- サプライチェーン3.0時代の幕開け
- サプライチェーンの保護-回復力に注力する経営者たち
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