サプライチェーンは、レジリエンス(適応力・回復力)を重視する方向へと恒久的にシフト。これは、物流不動産に強力な需要の追い風を生み出すと同時に、施設スペースや労働力不足を長引かせたり悪化させたりする可能性がある。今後のサプライチェーンは、企業が迅速で決断力のある行動をとれるかどうかにかかっている。
Key Message
- 売上高に対する在庫比率を高めることが、将来のサプライチェーンの鍵に
物流の混乱は、気候や地政学的リスク、労働力問題などによって構造的に引き起こされるため、パンデミック以降も継続 - 商品不足や顧客への適応力を高めるために在庫を増やすと、8億平方フィート(7,500万平方メートル)以上の物流不動産が必要
企業は喫緊の在庫課題に焦点をあてるため、賃貸型物流不動産はレジリエンス強化のための需要を取り込む段階にはない - 消費地の玄関口であるゲートウェイの立地が重要に
こうした場所は、一般的には新規物流施設開発に対しての障壁が高いため、需要が供給を上回ると予想
*本リサーチは、2021年10月26日(現地時間)に発表された「PERSISTENT DISRUPTION: PROLOGIS RESEARCH SPECIAL REPORT」の一部抄訳です。全文(英語)は下記リンクページよりご覧いただけます。