プロロジスがオランダで建設した物流施設「アイントホーフェンDC4」は、世界で初めてゼロカーボン認証を受けた物流施設です。太陽光発電や環境に配慮した建材を活用し、新たな物流施設のモデルを確立しました。

■ プロロジスが切り開く 物流施設の未来

もし、消費するよりも多くのエネルギーを生み出す物流施設を建てられたら、どんな未来が待っているでしょうか?しかも、持続可能な素材で建てられ、本当にネットゼロを実現できるようなものだったら。

そんな革新的な建物を、プロロジスはオランダのアイントホーフェンで実現しました。物流施設「アイントホーフェンDC4」です。この建物は、国際リビング・フューチャー・インスティテュート(ILFI)から、世界初のゼロカーボン認証を受けた物流施設として注目を集めています。ILFIは建物やプロジェクトをライフサイクル全体で評価し、その持続可能性を認定する国際的な組織として知られています。

EindhovenDC4(Exterior|9664)

■ 物流施設の枠を超えて

2020年に完成したこの施設は、環境に配慮した建材を使用し、効率的な運用を目指して設計されました。暖房はオール電化システムを採用し、基礎工事には環境に配慮したコンクリートを使用。建設に伴う炭素排出量を低減するために、近隣の企業から材料を調達しました。その結果、炭素排出量をゼロに抑えた物流施設を建てられました。

「アイントホーフェンDC4」が他の物流施設と大きく異なるのは、完成後1年間にわたってデータを収集し、炭素が環境に与える影響や効率性を徹底的に分析した点です。2030年までには、建設時に発生した炭素排出量が、施設内で生成される太陽光エネルギーによって完全に相殺される予定です。

この最先端の物流施設には、3.5メガワット(MW)の屋上太陽光発電システムが設置されています。同発電システムは「アイントホーフェンDC4」で使用するエネルギー以上の再生可能エネルギーを生成する能力を持ち、単なる物流施設の枠を超え、地域に再生可能エネルギーを供給する拠点として機能しています。

こういったサステナブルな特徴は、プロロジスのカスタマーである米国の大手物流会社「GXO」が設定する環境目標と一致しています。

「プロロジスの物流施設『アイントホーフェンDC4』は、当社が設定した挑戦的な環境目標にぴったりと合致しています。プロロジスとのパートナーシップ、そして世界初のゼロカーボン認証物流施設に携われることを大変誇りに思います。」
(メーガン・フィッツシモンズ氏:GXOコンプライアンス責任者兼ESG担当役員)

■ 地域社会、そして地球を守るために

プロロジスの物流施設「アイントホーフェンDC4」は、廃棄物処理場だった土地を再活用し、自然と調和する景観デザインを採用した施設です。敷地内にはインセクト(虫)ホテル*やバードハウスを設置するなど生物多様性に配慮した仕組みを取り入れています。このような最先端の取り組みにより、同施設はBREEAM Outstanding認証とWELL Gold認証という権威ある評価も獲得しています。

「非常に挑戦的で野心的なプロジェクトでしたが、新技術を活用して持続可能性を高め、私たち自身と業界にとって新たな基準を打ち立てることができました。」
(グレッグ・バウアー:プロロジス グローバル開発管理責任者)

EindhovenDC4(Entrance|6448)

ILFI(国際リビング・フューチャー・インスティテュート)のCEOであるリンジー・ベイカー氏は、このプロジェクトを次のように評価しています。

「プロロジスの物流施設『アイントホーフェンDC4』は、持続可能な建物を目指して企業がどのように革新を進めているかを示す素晴らしい実例です。この取り組みが他の企業にもインスピレーションを与え、多くの賛同を得ることを期待しています。」

*昆虫などが過ごしやすいよう設計された人工的な構造物

【関連ページ】プロロジスの環境への取り組み


本記事は、米国本社のブログ「Not Your Father’s Warehouse: World's First Zero-Carbon Certified Logistics Building」の翻訳です。

 

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